ロイター記事より。「関係筋」の話なので確定情報ではありませんが、MicrosoftがYahoo!の買収を断念した模様です。買収額で折り合いがつかなかったとのこと。
お金の話は置いておいて、仮にMicrosoftがYahoo!を買収しても、重複サービスが多すぎますよね。Yahoo!ポータルとMSNポータル、Yahoo!検索とWindows Live Search、Yahoo!メールとWindows Live Hotmail...枚挙に暇がありません。Microsoftはこれらをどうするつもりだったのでしょうか。その辺の話があまり話題に出ず、単なるマネーゲームに徹していたのが、エンジニア的には非常に残念です。
買収額もさることながら、買収後の具体的なビジョンをステークホルダーに示せなかったこともまた、今回の買収失敗の原因ではないでしょうか。そもそもMicrosoftが「MicrosoftとYahoo!のネットサービスのシェアを足せばGoogleに対抗できる」程度しか考えていなかったのではと思ったりもするわけです。いや、卑しくもMicrosoftの経営陣ですから、そんな単純計算では動いていなかったと思いたいですが、少なくとも私にはそう見えました。
今回の騒動で、Yahoo!はむしろGoogleとの連携を強める動きを見せ始めています。一方、コンピューティングの主役はOSやOfficeソフトから、インターネットとその上のサービス(いわゆるクラウドコンピューティング)に移動し始めています。Windowsに関してはVistaの次(Windows7)くらいまでは安泰でしょうが、その次はわかりません。Officeについては2007でインタフェースを一新したものの、それが逆にOfficeソフトの手詰まり感をあらわしています(「Office2003で十分」「OfficeXPで十分」「Office2000で十分」という人は多いでしょう)。このような逆風の中Microsoftが打つ次の一手は何か? 注目して見守りたいところです。


