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2010年 3月 12日(金曜日)

ウィルコムの再生支援に関する基本合意書の締結について (WILLCOM)

2/18に会社更生手続開始の申立をして以来、再生支援の枠組みがなかなか決まらなかったWILLCOMですが、企業再生支援機構とAPファンド、SoftBankが支援することでようやく話がまとまったようです。

今回締結された基本合意書の大枠は以下の通り。

(1)ウィルコムはPHS事業を継続し、APファンドは、ウィルコムに対し出資する
(2)ソフトバンクは、ウィルコムのPHS事業におけるコスト削減について協力をする
(3)企業再生支援機構はウィルコムに対し、再生のため必要な資金を融資する
(4)APファンドとソフトバンク等は、ウィルコムのXGP事業を譲り受ける
(5)新会社は、基地局ロケーションを譲り受ける。ウィルコムは、当該ロケーションを共用しコストシナジーを図る

出資関係が少々複雑で、流石にわかりづらいと思ったのか、このような図が添えられています。

willcom_recover_plan

PHSとXGPを切り離して、SoftBankはXGPにのみ出資、一方企業再生支援機構は現行PHSにのみ融資という形になったのは、機構がSoftBankの民業を間接的に支援することがないようにという配慮の結果でしょう。

一方SoftBankは今回の件で、XGP事業とそれに付随する2.5GHz帯の免許、更に全国16万箇所と言われる基地局ロケーションを手にすることになります。XGPそのものもさることながら、(3G網増強に活用できる)基地局ロケーションを手にいれることができたのはある意味お買い得だったのかもしれません。

個人的に気になるのは、XGPと切り離された現行PHSの行方です。技術的な進歩を止められたような形になってしまったので、低電磁波を生かした病院での利用など公的なサービスを細々と続けていく事になるのでしょうが、果たしてそれで将来的にペイ出来るのでしょうか。緩やかな衰退をたどっていくような気もしないでもないのですが…。

ともかくも生き残り策が見えてきたWILLCOMとPHS・XGP。各社がどのような舵取りで再生を図るのかを見守りたいです。特にXGPをSoftBankがどう立ち上げるのかお手並み拝見といったところ。

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プロフィール
名前:えど(吉川英一)
誕生日:1973/07/21
性別:男
職業:システムエンジニア
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北海道大学で博士(工学)取得後、大学助手を経てシステムエンジニアに。ケータイ・PC・インターネット関連技術を専門とし、その方面の話題に敏感に反応します。最近はマイコミジャーナルでケータイ関係の執筆活動もしています。モバイルシステム技術検定1級、ケータイ実務検定、テクニカルエンジニア(DB/NW/ES)保持者。ケータイプロ集団「K-MAX」メンバー。日本Androidの会会員。趣味はインターネットとケータイいじり、携帯電話コレクション。好きなものは甘いものとコーヒー。
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