月別アーカイブ: 2015年5月

家電批評批評


家電批評 2015年 06 月号 [雑誌] (Amazon.co.jp)

普段はあまり読まないのですが、移動中の暇つぶしとしてこの手の(ITガジェットを含めた様々なモノを紹介する)雑誌を読むことがあります。今回読んだのは「家電批評」。格安SIMとWi-Fiの話題。Wi-Fiは通信量が制限されがちな格安SIMの補完手段としても用いられるので、この規格の組み合わせ自体は非常に目の付け所がよいと思いました。

ただこの手の雑誌を読むと、細かいところの記述誤りが非常に目につきます。大まかな理解には問題ないことが多いのですが、どうしても気になってしまいます。例えば……

【格安SIMについて】

・「格安SIMもキャリアも理論上の通信速度が同じ」→MVNOは通信量(帯域)単位でMNOに費用を支払うため、利用者の増加で帯域が不足して極端に速度が落ちる場合がある。無線区間の通信速度が「理論上」同じというのは事実だが、ユーザーの実運用を考えると説明が不誠実。
・最高速度が150MbpsのSIMと225MbpsのSIMが存在するように記載→docomoのMVNOならここで差が出ることはない
・ZTE Blade Vec 4Gがfreetel XMのOEMと記載されている→言うまでもなくBlade Vec 4Gのほうがオリジナル(ZTEかわいそう)

【Wi-Fi特集について】

・通信規格の最大通信速度を規格上理論値で記載(802.11nなら600Mbps、802.11acなら6.9Gbps)→間違っていないが現状国内で入手できない規格上限値の記載に意味があるのか?
・認証方式としてWPAとWPA2、暗号化方式としてWEPとTKIPとAESという記載→WEPはどちらかというとWPA・WPA2のカテゴリに入るのが自然
・不正アクセス対策として「インターネット共有をオフにする」→インターネット共有はPCをルーターとして使用する機能で、通常の運用で利用されることは少ない。むしろWindowsファイアウォールあたりを取り上げるべきでは。
・PCに接続されたプリンターをWindowsの共有プリンターにする記事のそばにエプソン PX-1700Fの写真→PX-1700Fは自身がネットワークプリンターになれるので、Windowsの機能で共有する必要はない。

【その他】

・アキバ系裏家電として、HDMIのプロテクト解除器や携帯ジャマーと並べてSIMフリー携帯を取り上げるのは(同じ雑誌内で格安SIM特集を掲載しているのに)おかしくないか。少なくとも記事内で紹介されていたSIMフリー携帯は法的にも利用に問題なく「裏家電」と紹介されるのは不適切。大きく紹介されたStarQ Q5002が怪しげなグッズに見えてしまう。

唯一石川氏のコメント記事だけは安心して読むことができましたが、それ以外は全体的にツッコミどころが多い感じです。あまり偉そうなことは言いたくないのですが、この手の特集をするならスタッフに一人でいいからモバイル・IT系のライターを入れたほうがよいのでは。

【買った】キヤノンインクジェット複合機


Canon キヤノンインクジェット複合機 PIXUSMG6730WH ホワイト (Amazon.co.jp)

mg6730

エプソンのPM-A890というインクジェット複合機を2006年1月に購入して使っていましたが、最近インクのかすれがひどくなっており、ヘッドのクリーニングをしてもノズルのつまりが解消しない状態になっていました。さすがに業務に支障をきたしてきたので、機材入れ替えとしてキヤノンのPIXUS MG6730を購入。yodobashi.comで11,670円。PM-A890は通常価格で35,800円だったそうなので、ずいぶんと安くなったものです。

様々な機能があるようですが、直近はプリンタとスキャナの機能しか使いませんw。プリンタ自体がネットワークに対応して複数マシンで共有できるのもうれしいところ。最近の機種では当たり前なのでしょうが、プリンタ自身がWi-Fiに接続するというのは2006年のプリンタを使っていた身としては隔世の感です。

ワイヤレスゲートの月額480円SIMを買ってみた


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MVNOのSIMはIIJmioとOCNを使用していますが、目いっぱい安いSIMの使い勝手はどうなんだろうと思い立ってヨドバシで購入してみました。月額480円(税込)で通信最大速度250kbps、SMSサービスなし。docomo解約後Yahoo!カーナビ専用機になっているXperia Z(SO-02E)で使用するためmicroSIMを選択してみました。

SIMの電話番号は070で、開通期限は9/30でした。開通期限があるということは定期的に在庫を入れ替えているんでしょうね。SIMを端末にセットしてAPNを設定後Webブラウザで任意のページをロードすると申込ページにリダイレクトされる(公衆Wi-Fiと同じ仕組み)ので、名前とメールアドレス、クレジットカード情報を入れて登録するとすぐに使えるようになります。データSIMはこの手軽さが魅力的ですね。音声SIMもこのくらいになってほしいのですが、法律的に難しいところ。

さて速度は250kbpsに制限されていますが、Speedtest.netアプリで測定したところ下り0.49Mbps、上り0.52Mbpsという測定値でした。0.5Mbpsくらいのところでリミッターがかかっているように見えます。とはいえ公式スペックは250kbpsですから、いつでもリミッターをきつくされる覚悟で使う必要があります。

絶対的に通信速度が遅いので使い勝手はそれなりですが、たとえばTwitterやFacebookアプリ、Yahoo!カーナビの地図表示といった限定的な用途には十分使えそう。まだ試せていませんが、公式アプリをインストールするとワイヤレスゲートの公衆Wi-Fiが使えるので、速度が必要な時にはそちらを頼るという手も(まあ最近はフリーの公衆Wi-Fiも増えてきましたしね)。制限を理解したうえで賢く使うタイプのサービスと感じました。

なお最低契約期間や解約金はないため、(SIMカード購入の税別3,000円が無駄になるという話は置いておいて)いつでも気軽に解約ができます。使い勝手が合わなかったときにも安心です。

SoftBankのLTEプラチナバンドを一瞬だけ捕捉!?


真狩村の道の駅で、本当に一瞬だけSoftBankのLTEプラチナバンド(900MHz帯、バンド8)を捕捉しました。

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問題の場所はこちら。

なおスクリーンショットのステータスバーで3G表示になっているのは、捕捉が本当に一瞬だったためです。その後3Gに切り替わってしまい、再びLTEプラチナバンドを捕捉することはありませんでした。ちなみにこの辺りはSoftBankが3G、docomo・auが4G(LTE)といった状態。SoftBankはLTEプラチナバンドの展開が途上のため、地方での使い勝手が他社より明らかに劣っている現状があります。