日本初!NFCケータイによる「スマートポスター」システムの実証実験を開始 (SoftBank)
非接触通信規格NFCを搭載した携帯電話を、同じくNFCに対応したポスターにかざすことで、ポスターから付加的な情報などを引き出すという実験です。NFCというのは今おサイフケータイやSuicaに使われている非接触通信規格FeliCaの上位互換となる規格で、ヨーロッパではすでにNFC対応の携帯電話が登場してきています。
個人的に気になっているのはこのくだり。
なお、NFCケータイに差し込んだ「NFC-USIM」には、スマートポスターアプリケーションソフトウェア以外に、MasterCard® PayPass™を搭載しており、店舗で簡単かつスピーディーな決済としてもNFCケータイを利用できます。
要するに、NFCケータイではUSIMカードを差し替えることで、NFCの情報を新しい機種に持ち越せるということですね。今のおサイフケータイはこの辺が面倒で、機種変更のたびにインストールしたサービスの情報を再設定する必要があり、結構1日仕事だったりします。最近はiCお引越しサービスなどでまとめて移せるアプリが増えているので状況は改善されてきていますが、それでも複数機種を使い分けるときに煩雑であることには変わりありません。
USIMカードで携帯電話の契約情報が移動できるのであれば、同じくNFC-USIMカードでNFCの情報を移動できるのが自然です。早く実現してほしいなあと思う次第です。
しかしSoftBankは現行のおサイフケータイにおいては決して積極的な動きを見せていないのですが、NFCの実験に関しては他者を差し置いて先頭を走っていますね。意外と世界標準のNFCになった時点で大逆襲する腹積もりなのかもしれません。