我が家のAtomマシンは、VMware ESXiをきちんと走らせて日々安定動作しています。一段落ついたのでパフォーマンス測定でもしてみようかと思い立ったはいいのですが、Linux用の適当なベンチマークソフトが思いつかず、とりあえずブラウザだけで実行できるJavaScriptベンチマーク「SunSpider」を実行してみました。Atomマシンでは測定対象のUbuntuのほかに、外部Webサーバ用のCentOS5.2と、内部ファイルサーバ用のFreeNASが動いている状態であることを追記しておきます。
ハードウェア | OS | ブラウザ | ベンチマーク結果 |
Atom 1.6GHz, メモリ2GB, VMware ESXi | Ubuntu 8.04.1 | Firefox 3.0.1 |
29362.0ms |
Pentium4 3.0GHz, メモリ1.5GB | Windows Vista SP1 | Firefox 3.0.1 | 6782.3ms +/- 5.7% |
Internet Explorer 7.0 | 83717.4ms +/- 6.5% |
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Sempron 2800+ メモリ768MB | WindowsXP SP3 | Firefox 3.0.1 | 7227.0ms +/- 14.6% |
Internet Explorer 7.0 | 96785.2ms +/- 1.3% |
やはり非力なAtomの上にさらにESXiをかませて、しかも背後に別の仮想マシンを2個動かしている状態なので、Atomマシンのパフォーマンスはふるいません。実際に画面を操作していても、X Windowの操作は相当にもたつき、クライアントとして使うにはストレスを感じる状態です。ただこれでもIEと比較すると早いというのが不思議w。IEはどれだけ遅いのよ?という状態です。
ちなみに同じAtomマシン上でも、VMware ToolをインストールしたWindows系OSは、Ubuntuよりもたつきが少なく、サーバー管理程度の操作ならストレスなく行えます。やはりESXiとXの相性があまりよくないのでしょう。
ただ、外部Webサーバと内部ファイルサーバの動作に関しては全く問題がないことも併せて追記しておきます。Atomの性格を考えるならば、アイドル時も低消費電力であることを生かした家庭用サーバーというのは相当適正があるように思えます。
さらにESXiの挙動として、仮想マシンにしばらく負荷がかからないとリソースの割り当てを減らし、負荷がかかるとリソースを順次増やすような動きをしているように思います。そのためWebサーバーにいきなりアクセスすると、最初のうちはレスポンスが遅いのですが次第に早くなるような感じになります。ESXiは元々エンタープライズ用途を意図しているので、限られたリソースを有効に使うためにこのような動きになっているのでしょう。
時間ができたらもう少し突っ込んでAtomのパフォーマンスについて調べてみたいと思います。
レビュー、待ってました!
ベンチマークを見るとやっぱり遅い感じですね。
書かれているように、Xとの相性があまりよくないのであれば比較が難しいですね。
LinuxでもHDBENCHやSuperPIがあるみたいですよ。
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Kenさんコメントありがとうございます。
HDBENCHは存在を知っていたのですが、
Windows版と単純に数値を比較できないので
どうしようかと思っておりました。
SuperPIは良さそうですね。今度試してみます。