N-01Aと、そのコンセプトベースとなったであろう先輩(左:905SH、右:A5305K)です。A5305Kは画面が回転するリボルバーケータイとしてauから2003年に発売。コアなファンの人気を集めました。905SHは初代AQUOSケータイとしてVodafoneから2006年に発売(後にSoftBankブランドとしても発売)され、その画面の動きを称した「予想外」は、そのままSoftBankのブランドイメージとなりました。
興味深いのは、A5305Kの回転の向きがN-01Aと反対であること。A5305Kは左手で持つことを想定して反時計回りに画面が回転しますが、N-01Aは右手で持つことを想定して時計回りに画面が回転します。この辺は、A5305Kの時代は携帯電話が「電話」として使われることが多かったのに対し、現在ではメールが主流になっていることが関係していると思われます(N-01Aの開発者インタビューでもそんなことが書いてあります)。
携帯電話端末を見ると、その端末を使ったユーザーや、ユーザーを取り巻く社会情勢まで見えて来ます。そう考えると携帯電話の世界は本当に奥が深いですね。「ケータイ学」のような学問が成り立つかもしれませんw。