3.9世代移動通信システムへのLTE採用について (KDDI)
KDDIは3Gおよび3.5Gにcdma2000系列の技術(いわゆる「北米方式」)を採用していますが、3.9GではGSM/W-CDMA/LTE系列の技術(いわゆる「日欧方式」)であるLTE(Long Term Evolution)を採用することを「正式に」(ここ重要)発表しました。商用化に向けたベンダーとして日立を選定、日立は一部をノーテルネットワークと共同で構築を行うとのこと。
今までもKDDIがLTEを採用するという話題は出てきていましたが、今回はベンダーまで発表され、いよいよ本格的にLTE構築に向け動き出したという感じです。3Gにdocomoと違う方式を選択することで一時優位に立ったKDDIでしたが、その違いが今回は仇となった感じで、世界的にはGSM/W-CDMA/LTEという展開をする中、KDDIはcdma2000からLTEへのマイグレーションを行う必要があります。おそらくdocomoが初期FOMAで味わったのと同じ苦しみを味わうことになるのでしょう。またdocomo・SoftBankと同一方式になることで、端末調達が楽になる反面、今までauを支えてきた独自性を出すことが難しくなってきます。
KDDIは厄年なのではないかというくらい、これから大変なことがいっぱい控えている感じですが、2位が元気にならないと業界が盛り上がりません。KDDIの奮闘を期待したいところです。