今日(4/7)、2009年3月の携帯電話キャリア純増数が発表されました。
キャリア | 純増数 | 備考 |
docomo | 278,200 | 2in1:1,100 モジュール:-21,100 |
KDDI | 223,100 | モジュール:7,700 |
SoftBank | 381,700 | ダブルナンバー:2,700 モジュール:24,100 |
EMOBILE | 121,900 | |
WILLCOM | 6,100 |
IP接続サービスは以下の通り。
サービス | 純増数 |
iモード | 232,700 |
EZweb | 213,000 |
Yahoo!ケータイ | 272,400 |
EMnet | 1,300 |
MNP転入出は以下のとおり。
キャリア | MNP転入出 |
docomo | -31,900 |
KDDI | 5,600 |
SoftBank | 33,400 |
EMOBILE | 0 |
今月は各社とも好調だったようで、全キャリアの純増数合計が100万を突破しています。そんな中で細かく見ていくと、docomoのMNP転出数とモジュール純減数が気になるところ。SoftBankのモジュール純増数(24,100)と、docomoのモジュール純減数(-21,100)が拮抗していることから、どこか大きな会社のモジュールが丸ごとdocomoからSoftBankに乗り換えされたのではと推測しますがどうでしょうか。docomoは純増数が確保できているからと油断すると、このあたりで足元をすくわれるかもしれません。
KDDIがdocomoと同数程度の純増を確保したこともトピックです。一時期調子の出なかったKDDIも、年度末商戦にはそれなりの結果を残せたようです。これからはiidaも控えていますし、もう一段の飛躍を期待しておきます。
SoftBankはまたも純増首位を確保しています。ただ純増数における関東管轄の割合が72%近くになっており(docomoは42%、KDDIは38%、管轄が微妙に違っているので単純比較はできませんが)、とにかく数のとれる首都圏で徹底的に数を取る、あるいは法人契約(関東管轄にカウントされる)を取りに行くという戦略が透けて見えます。逆にいえば、他地域では必ずしもSoftBankが1位ではないわけで、たとえば北海道ではKDDI > docomo > SoftBankになっています。この関東偏重の傾向があとで問題にならなければいいのですが…。
EMOBILEは、上位3社の勢いから少々置いていかれたような感じです。データ端末だけでは潜在ユーザー数に限りがありますし、首都圏ではネットワークの混雑が激しくなっていると聞きます。データ端末以外の手を打っていく必要があるのではないでしょうか。
WILLCOMはいつもどおりわずかな純増で、見るべき数字はない感じです。
3月は携帯電話商戦が盛り上がったことが数字から伺えますが、その反動として4月の純増は少なくなることが予想されます。少ないパイをどのキャリアが奪っていくのか、来月のお楽しみとしておきます。