docomoのエリアの作り方


「800MHz・2GHzに差はない」、ドコモがエリアの作り方を説明 (Impress)

接続ルールの見直しに関する報道者説明会において行われたdocomoの説明記事です。SoftBankの「800MHzは有利、2GHzしか使えないSoftBankは不利」的な主張を踏まえての内容ということですが、純粋に技術的に面白く有用でわかりやすい内容ということで、メモの意味でリンクしておきます。

なお、SoftBankの主張に対しては、

また、3月16日に総務省で開催されたヒアリングの席上で、ソフトバンクの孫氏が岡山県新見市のエリアマップを示して「ドコモの2GHz帯のエリアは当社よりも狭いが、800MHz帯の基地局を加えると、当社より広くなる」と主張した件について、加藤氏は「新見市の数値は孫さんの言う通り。ただ、隣接する都市では当社のほうが基地局が多い」と指摘。今回示されたドコモ側の資料では「新見市は補助金を活用した光アクセス基盤の構築をソフトバンク殿が受託したことで、全国的に有名」として、新見市の実情は全国的な傾向とは異なるとしている。

ああそういう事情だったのねと納得。なんというか裏づけのある説明は読んでいて気持ちいいですね。

3 thoughts on “docomoのエリアの作り方

  1. S

    ドコモの主張はかなり面白いですね。
    理論値ほど800MHzが有利でないというのも、興味深い話でした。

    自分の場合、技術的にはソフトバング2Gと同じTU-KAからauに変えたら、家の中で携帯がよくつながるようになりました。PDCとCDMA2000、1.5GHzと800MHzでこうもこれだけ変わるものかと驚いた記憶があります。

  2. えど 投稿作成者

    Sさんコメントありがとうございます。

    > 自分の場合、技術的にはソフトバング2Gと同じTU-KAからauに変えたら、家の中で携帯がよくつながるようになりました。PDCとCDMA2000、1.5GHzと800MHzでこうもこれだけ変わるものかと驚いた記憶があります。

    屋内浸透性についてはCDMA方式、800MHzに分があるのは間違いないでしょうね。ただそれも場所によりけりで、今の私の自宅はSoftBank3Gが一番電波がいいです。

    アンテナの小型化やMIMOには周波数が高いほうが有利なわけで、結局与えられた周波数の有利不利を、キャリアがどのように強みに転換していくかが求められているのではないでしょうか。

    SoftBankには不利を嘆くだけではなく、2GHzオンリーのメリットを生かしてほしいなと思います。変な周波数に対応する必要がない分海外端末の日本導入はSoftBankが一番有利でしょうし、その辺でがんばってほしいなあと。

  3. 春里

    この記事で問題になるポイントは、あくまでドコモに関しての事例であるという点だと思います。

    例えばアンテナの感度の問題で800MHz帯は1.2倍程度のセル半径にしかならないと言っていますが、ドコモは対応する周波数がかなり多いのですし、メーカもドコモのエリア設計の事情に合わせて設計しているはず。そうなると、実際他社でも同じような数値になるとは限らないはずです。

    次に800MHz帯と2GHz帯で全国をカバーするときの基地局数の問題。ドコモはどちらにしても都心部で4万5,000局と見積もっていますが、KDDIの事例を考えるとこの数字には凄く疑問。恐らくドコモクラスのトラフィックを捌くために必要な数なのでしょう。おまけに参考程度ですが、現在NTTドコモの東名阪における全ての基地局数(1.7GHz帯含む)は3万8,000程度です。バランス的に考えてこの数字はどうなのでしょう。こればかりはKDDIの話も聞いてみたいです。

    もちろん今回発覚した新見市の件に関しては「そういう裏があったのかよ…。」と、ちょっとソフトバンクに対して残念に思いましたけどね(笑)。

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