cdma2000の本領発揮か?


KDDI、マルチキャリア化によりEV-DO Rev.Aを高速化――LTE導入までの競争力を確保 (ITmedia)

第3世代携帯電話でcdma2000を採用し、次世代携帯電話で(W-CDMA系の)LTEに移行することを発表済みのKDDIですが、LTE導入までの間に現状のEV-DO Rev.Aをマルチキャリア化して高速化することで、他社に対抗していくようです。

cdma2000でマルチキャリアというと、cdma2000 1xを3本束ねた「cdma2000 3x」を想像してしまいますが、今回はEV-DOを束ねるということでこれではなく、かといって、Rev.Aの次の規格であるRev.Bかというと

マルチキャリア化はパケットを複数の変調波(マルチキャリア)に乗せて伝送するもので、EV-DO Rev.Aの上位規格「EV-DO Rev.B」の技術を応用したもの。なお、KDDIはLTE採用とともにEV-DO Rev.Bの導入計画を解消している。

というわけでRev.Bそのものでもなさそうということで、Rev.Bの要素技術を部分的に導入して場をつなぎつつ、LTEに向けて準備を進めるという感じなのだと思います。

KDDIから携帯電話の本質に関する発表が行われたのは久しぶりのような気がします。部分的にとはいえRev.Bの技術が導入されれば、現状のKDDIの携帯電話が持っている閉塞感のようなものも打ち破れるかもしれません。素直に応援したいです。

#これでますますKDDIの端末買い替えタイミングが難しくなったなあ…

2 thoughts on “cdma2000の本領発揮か?

  1. せう

    こんばんは!

    マルチキャリアで懸念するのは、都市部で顕著な「バリ3圏外」が再び大ブームになってしまう事です。

    通信速度が上がる事によって、帯域の空きを早く作れる事は事実ですが、マルチキャリアは確保する帯域をより多く占有するのも事実なので。

    とりあえず、えどさんが仰る通りで、auからかなり久しぶりに携帯電話の本質に関わる発表があった事が嬉しいです。

  2. えど 投稿作成者

    せうさんコメントありがとうございます。

    > マルチキャリアで懸念するのは、都市部で顕著な「バリ3圏外」が再び大ブームになってしまう事です。

    > 通信速度が上がる事によって、帯域の空きを早く作れる事は事実ですが、マルチキャリアは確保する帯域をより多く占有するのも事実なので。

    そうですねぇ。マルチキャリア=1人のユーザーへ割り当てる通信リソースの最大値をアップするということになるので、みんながみんなマルチキャリアでバリバリ通信したら、今のインフラでは持たないかもしれません。かといってLTEが控えているときにマルチキャリアに全力を注ぐわけにはいかないでしょうし…。なんというか、docomoPDCのハイパートークのような「理想的には改善するけど実際に適用される条件は限られるよ」的な状態になりそうですね->マルチキャリア

    > とりあえず、えどさんが仰る通りで、auからかなり久しぶりに携帯電話の本質に関わる発表があった事が嬉しいです。

    はい、やっぱり携帯電話の進歩はこうでなくちゃ的な印象を受けました。こっちの発表が先にあれば、iidaの発表ももっと印象が良かったのにと個人的には思います。

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