今日(4/30)はSoftBankグループの決算発表がありました。関連する報道を拾ってみます。
ソフトバンク、純有利子負債を15年3月期に完済へ (ロイター)
vodafone買収時に発生した大量の有利子負債を、2012年3月期に半減、2015年3月期に完済を目指すとしたそうです。2009年3月末の有利子負債は1超9365億円!とのこと。一般庶民にはまったく感覚がわからない額です。2015年といえば後6年、これだけのお金を返しきれるのでしょうか。単純に不安を感じるのは私だけでしょうか。
ソフトバンク:09年3月期の純利益60%減、特損膨らむ。営業利益は過去最高で今期も増益見通し。 (livedoor、Sakura Financial News)
こちらは利益に着目した記事になっています。純利益は特別損失750億円などが響いて前期比-60%の431億円、一方営業利益は前期比+11%の3591円で、4期連続の最高益とのこと。バリいくつ的に気になる移動体通信事業では、売上は前期比-4%、経常利益は前期比-13%と、ともにマイナスの状態です。
SoftBankの財務関係の記事が出るときには、マイナスの数字の横にプラスの数字が書いてあって、ネガティブな印象を打ち消そうとしているように思うのは私だけでしょうか。SoftBankがわかりやすくまとめている決算ハイライトを見る限り、移動体通信事業のマイナスを他の事業が補っているように見えます。移動体通信は常にインフラへの投資を要求されますし、販促にそれなりの費用もかかります。SoftBankグループ全体としてみたとき、移動体通信事業が足かせになっているのかもしれません。
それにしても今(21:50)現在、ITmediaもImpressもこの件を報じていないのは、数字の解釈に時間がかかっているためでしょうか。正直私も決算資料を正確に把握する知識を完全に持ち合わせているわけではないので、これらIT系サイトの解釈が気になるところです。