EMOBILEの大量データ通信規制


イー・モバイルのデータ通信における通信品質確保を目的とした対策の正式実施について (EMOBILE)

EMOBILEが、連続的かつ多量に通信をしたユーザーに対する通信速度規制を10/1より行うと発表しました。規制される目安は、

前々月のご利用実績が1ヶ月間で300GB※1(ギガバイト)以上のお客様に対して、より多くの方が快適にご利用いただくための通信速度制御を行います。なお、通信の切断は行いません。

ということです。ちなみにEMOBILEが例示している「300GB」のデータ量として、

4分間の楽曲(約4MB※2)相当を1ヶ月間で75,000曲、1日2,500曲ダウンロードした場合のデータ量に相当します。

ということなのですが、数字が大きすぎていまひとつわからないので別の観点から計算してみます。

EMOBILEのデータ通信端末の主流である下り7.2Mbpsという通信速度で、丸一日ダウンロードを続けた場合を想定します。もちろんフルスピードが出ることはまれですし、上りのパケットも考慮しなければならないのでしょうが、ざっくり計算ということでご勘弁ください。この場合、1ヶ月の通信料は、

7.2 (Mbps) / 8 (bit→byteに換算) * 60 (秒) * 60 (分) * 24 (時間) * 30 (日)
= 2,332,800 (MB)

2,332,800 (MB) / 1024 = 2,278 (GB)

というわけで、ざっくり2,300GBの通信をすることになります。1ヶ月300GBということは、

300 / 2,300 = 0.13

から、1日の13%、フルスピードでダウンロードをするデータ量に相当します。時間に換算すると

24 (時間) * 0.13 = 3.13 (時間)

ということですから、毎日3時間ほどに相当します。つまり、EMOBILEでのデータ通信を毎日3時間以上、ダウンロード目的(常にパケットが流れる状態)で利用した場合、規制に引っかかる可能性があることになります。EMOBILEが本来想定する利用形態がモバイルデータ通信であること、光ファイバやADSLと異なり有限資源である電波を通信のよりどころとしていることなどを考えると、この規制は相当にゆるいほうだと個人的には思いますが、みなさまはどのようにお考えでしょうか。

なお、EMOBILEのMVNOとして定額データ通信を提供しているSoftBankも、同じ内容の規制を発表しています(当たり前ですね)。他のMVNOも同じ規制が適用されるものと思われます。

「データ定額プラン」をご利用中のお客さまへ (SoftBank)

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