今日(8/7)、2009年7月の携帯電話キャリア純増数が発表されました。
キャリア | 純増数 | 備考 |
docomo | 143,600 | 2in1:1,700 モジュール:-1,200 |
KDDI | 56,600 | モジュール:15,100 |
SoftBank | 137,600 | ダブルナンバー:1,800 モジュール:31,200 |
EMOBILE | 76,100 | |
WILLCOM | -18,500 |
IP接続サービスは以下の通り。
サービス | 純増数 |
iモード | 39,800 |
EZweb | 31,800 |
Yahoo!ケータイ | 68,600 |
EMnet | 500 |
MNP転入出は以下のとおり。EMOBILEからの転出があるのが面白いところ。
キャリア | MNP転入出 |
docomo | -11,200 |
KDDI | 2,200 |
SoftBank | 9,200 |
EMOBILE | -200 |
今月最大のトピックは、なんと言っても純増数でdocomoがSoftBankを抑えて首位に立ったことでしょう。内容を細かく見ると、MNPは転出超過ですし、iモード契約数は他社と同等か劣る程度なのですが、データ通信系の契約(自社、MVNO向け)が後押しした形になります。どんな形であれ1位は1位、まずはおめでとうというところでしょうか。
一方のSoftBankは、docomoに首位を奪われたということを置いておいても、数字の随所に変調の気配を感じます。まず先月-100だったモジュール系契約が31,200件獲得されています。デジタルフォトフレームPhoto Vision HW001がここに数えられるかどうかは不明ですが、純増の質が先月と違うのは事実。また、関東地方への一極集中(107,800件)も目立ちます。
月月割の対象から基本使用料が除外されている中国・四国・沖縄の純増数は以下のとおり。
地方 | 2009年6月 | 2009年5月 | 2009年6月 |
中国 | 900 | 100 | 2,300 |
四国 | 500 | 500 | 1,500 |
九州 (沖縄含) |
3,800 | 4,000 | 7,300 |
中国地方では先月から若干の改善が見られましたが、全体として数字を作れていない印象は否めません。このまま8/19に全国展開されたらどのような数字になるか、SMAP効果で穴埋めすることができるかどうか、来月のSoftBank純増数は見ものかもしれません。
EMOBILEは相変わらず堅調ですが、今後UQとの競争が激しくなっていくのでしょう。KDDIは純増を確保していますが、他者と比較して存在感の薄さが気になります。WILLCOMは純減で、XGPまではやむなしかと。
首位陥落したSoftBankですが、逆に言えば「純増No.1」の重石が外れるともいえるわけで、数だけを追った営業戦略を改め、無理のない顧客本位のサービス展開をしてほしいなと思いますが…どうでしょう?