「無料で遊べる」携帯ゲーム高額請求相次ぐ (YOMIURI ONLINE)
見出しだけを見ると無料をうたっている携帯ゲームサイトに問題があるという印象ですが、それもさることながら、記事を読んでみるとむしろ、
購入方法は、携帯画面上の「購入」ボタンを押すだけ。ドコモやauでは有料サービスを受ける際に暗証番号の入力が求められるが、ソフトバンクは入力を省略しており、長男は母親に無断で何度も購入していた。請求額は翌月分も含めると8万円近くに上った。
SoftBankでは課金が発生するときに暗証番号の入力が求められないことが、問題を大きくしている印象です。docomo・KDDIであれば保護者が子供に暗証番号を教えないことによってこのような意図しない課金を防ぐことが出来ますが、SoftBankの場合は通常の画面遷移の中で課金が成立してしまうので、もうケータイWeb自体を使わせないか、ケータイそのものを取り上げるくらいしか防御策がありません。
というか、「通常の画面遷移の中で課金が成立してしまう」ってどうなんだろうといまさらながら思ったり。ケータイコンテンツを手軽に買えるようにしようというSoftBankの意図はわからなくはありませんが、親子のように「ケータイの利用者=ケータイの料金を払っている人」が成立しない場合があることを考えると、ケータイの利用者(子供)がコンテンツを買おうとしても、ケータイの料金を払っている人(親)がそれを阻止する仕組みは必要だと思うんですよね。極端な話、通常の暗証番号と別に保護者用の第2の暗証番号も必要にしていいくらいです。
この件で「やっぱりケータイは危険だ」→「子供に携帯は持たせないようにしよう」という流れになれば、キャリアやコンテンツ業者は将来の潜在ユーザーを逃し、結局自分の首を絞めることになります。これ以上ケータイやケータイコンテンツにネガティブな世論が沸騰しないうちに、自ら襟を正していくことが、キャリアやコンテンツ業者には求められているのではないでしょうか。