docomo次世代ケータイは各社同じソフトウェアプラットフォームで


今日(4/25)の日経新聞より。シャープ、パナソニック、富士通、NECの4社が携帯電話向けソフトウェアプラットフォームを統一するとのこと。開発はdocomo、ルネサスエレクトロニクスを加えた6社で行い、2011年度に登場するdocomo向けの次世代機(LTEのことでしょうね)に搭載する見込み。

docomoは従来、リスク分散のためソフトウェアプラットフォームを最低2種類維持する方針(現行ではP、NのLinux:MOAP(L)とF、SHのSymbian:MOAP(S))でしたが、iPhoneやAndroidなどの新プラットフォームが台頭する中、一本化を決めたようです。新プラットフォームはLinuxとSymbian、どちらベースになるのでしょうか。個人的にはF・SHのSymbianベースの方が好きなのですが、ライセンス料的な話からいくとLinuxになりそうな。

ソフトウェアプラットフォームの統一といえば思い出されるのがKDDIのKCP+。御存知の通りこのプラットフォームは品質がなかなか上がらず、搭載端末はソフトウェアアップデートが頻繁に行われ、動作ももっさりという惨劇を生み出しました。docomo向けプラットフォームが同じ轍を踏まないように願うばかりです。

また、ソフトウェアプラットフォームを統一するということは、基本的に各社の携帯電話が似たもの同士になる懸念が高まります。国内メーカー同士で競争が無くなりそうなのもちょっと気がかり。

なにより新プラットフォームがどの程度魅力的なものになるのか未知数です。iPhoneやAndroidの影響で携帯電話というものの形状や操作感が根本的に変わりつつある昨今、大画面&タッチオペレーションに対して体系的で拡張可能なAPIを備えて欲しいなと思います。アプリストアの仕組みも必要でしょうね。

日本の携帯電話端末メーカーと言う意味で言えば、今回のLTE導入がほぼラストチャンスだと思います。今回世界進出に失敗すれば、おそらく日本の端末メーカーは未来永劫日本というニッチ市場でしか商売ができなくなるでしょう。日本のケータイマニアとしては素直に応援したいところです。

2 thoughts on “docomo次世代ケータイは各社同じソフトウェアプラットフォームで

  1. @南国

    KDDIのKCP+はどうでもいいですが、なんとなく感じるのは、ボーダフォンのコンバージェンスモデルの失敗が悔やまれるかな。。巨大なボーダフォングループの主導ということでメーカー各社はボーダフォンブランドを利用して世界進出できるチャンスだったのでは…と。不具合は問題ですが方向性は間違っていなかったなぁと感じます。今更ですけど…
    時代が追いついてきたということになるのでしょうか。

    iPhoneやAndroidによって大きく変化する境い目である今、LTEをキッカケに飛躍してほしいですね。

    久しぶりのコメントでいろいろ言いたいこともありますがまた関連記事がアップされたときにでも…
    韓国気をつけて行ってきてください。。。

  2. えど 投稿作成者

    @南国さんコメントありがとうございます。

    > ボーダフォンのコンバージェンスモデルの失敗が悔やまれるかな。。

    ああそんなことありましたねぇ。あの時は本命といわれていた902SH/802SHが本当に散々な出来でしたから。せめて903SHのクオリティで出せていればコンバージェンスモデルの評価は違っていたのですが。

    > iPhoneやAndroidによって大きく変化する境い目である今、LTEをキッカケに飛躍してほしいですね。

    いやまったくです。なんだかんだ言って日本のケータイ好きですから。

    > 久しぶりのコメントでいろいろ言いたいこともありますがまた関連記事がアップされたときにでも…
    > 韓国気をつけて行ってきてください。。。

    思わせぶりなコメントありがとうございますw。コメント楽しみにしております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.