3泊4日でソウルに滞在していた間、docomo、KDDI、SoftBankの3キャリアで国際ローミングをしていましたので、その時の使用感などを。
韓国には日本同様GSMがありませんので、W-CDMA(docomoとSoftBank)、cdma2000(KDDI)を使用してローミングします。W-CDMAのサービスをしているのはSKTとKT(KTF)の2社。docomoとKTは同じ「コネクサス・モバイル・アライアンス」のメンバーなので、Xperiaでローミングすると1日12万パケットまでのパケット料金が2,000円になるという特典があります。一方SoftBankは音声通話の料金がSKTとのローミング時に安くなるようになっていますので、docomo→KT、SoftBank→SKTとローミングさせました。
実際の画面表示はこんな感じ。ちなみに両方ともオペレータ自動選択でdocomoがKT、SoftBankがSKTを選択しました。実際には念のために手動選択にしましたが。
さてKDDIがローミングするcdma2000ですが、乗り入れ先はSKTのようです。ローミングするためには端末のエリア設定を「海外」に切り替える必要があります。また渡航前に最新のローミング情報(PRL)をダウンロードしておくとよいでしょう。
画面はこんな感じ。W-CDMA勢と違ってローミング先オペレータ名は表示されず、韓国を表す「KOR」と、パケット通信が可能なローミングを表す「Rm P」が表示されます。
実際の使用感ですが、W-CDMA勢は方式が日本と一緒ということもあり、通信速度やレスポンス、音声通話の品質など、ほぼ日本にいる時と同じような感覚で使うことができました。ただし地理的に近いとはいえ国際ローミングなので、料金には注意が必要です。今回の場合、SoftBankの方はテキストメール2通で300円、docomoの方は滞在中ちょびちょび使っていたので上述の定額料金が適用されて、1日2,000円×3日=6,000円という感じです。
一方KDDIなのですが、特に写真をTwitterに投稿する時に、上りの通信速度が日本にいる時より遅く感じました(体感的には日本にいるときの数倍時間がかかりました)。上りを高速化するRev.Aがうまく働いていなかったような印象です。料金は、VGA(640×480)の写真を15枚送信して数千円といったところです(月をまたいで滞在したため詳細な額は不明)。
国際ローミングでの利用は、気をつけないと高額な料金を請求されてしまいますが、リスクを知って使えば、使い慣れた普段のケータイがそのまま滞在先で使えて便利です。万一への備えという意味でも心強いでしょう。もっとポピュラーになってもいい機能ですよね。