docomoの来年春モデルからはSIMロック解除可能へ


ドコモ、来年4月から全端末にSIMロック解除機能を導入へ (ITmedia)

docomoが来年4月以降に発売する端末について、SIMロックを解除できる機能を盛り込むことを明らかにしたという話題です。最初日経で見たときは「また飛ばし記事か」と思ったのですが、その後各メディアが同じような内容で報道しているので、それなりに確かな情報なのでしょう。というかdocomo自身が(公式発表ではないものの)情報を出している様子ですね。

現状、具体的な解除の条件や手続き等については検討中とのことで、実質的には「SIMロックを解除できる」事以外何も決まっていない状況ですが、このタイミングで情報を出すのはそれなりに戦略あってのことで、ターゲットはズバリiPhoneでしょう。6月末に総務省から出されたSIMロック解除のガイドラインに沿った対応を他社に先んじて打ち出すことで、業界全体をSIMロック解除の方向に持って行き、「iPhoneもロック解除しろ→docomoウマー」という話にしたい意図が明確に見えます。

この件に関してSoftBankは「スタンスは従来通り」として、SIMロック解除は一部端末にとどまる(つまりiPhoneは解除しない)という見解を打ち出していますが、あまり総務省のガイドラインに沿わない(iPhoneの)SIMロックを続けていると、700MHz/900MHz帯の割り当て時にマイナスの影響をあたえかねず、SoftBankとしてはiPhoneを取るかゴールデンバンドを取るかの二択を迫られる時が来るのかもしれません。

逆にdocomoにとっても、自社の端末を他社のサービスで使われる痛みは伴いますが「その割合はそんなに多くない、それより(iPhoneなど)他社端末を自社で使ってもらえる可能性が高い」と考えているのではないでしょうか。実際のところ、スマートフォンではない普通の携帯電話をSIMロック解除したところで、使える機能は音声通話とSMSくらいで、短期的にはそんなに需要があるとも思えないですし。

今回の発表は、SIMロック解除を自社に有利に転がそうとするdocomoの戦略の賜物と言えるでしょう。SIMロック解除が避けられない情勢となった今、各社がそれをどう利用していくのか、今後も各社の駆け引きが激しくなりそうです。

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