CyberLink様よりバックアップをいただいて、動画編集ソフト「PowerDirector 8」の使い勝手を紹介していくシリーズ記事、今回は手始めということで、PowerDirectorが持つ画像改善技術「TrueTheater Technology」を紹介します。
「TrueTheater Technology」は、動画の画質を改善するCyberLinkの技術の総称です。今回はぼやけた映像をはっきりさせる「TrueTheater HD」を試します。機能の使い方は、インポートしたクリップを選択して「補正/強調」をクリックし、「強調」の「ビデオエンハンスメント」を有効にするだけ。レベルを調整することも出来ますが、今回はデフォルト値をそのまま使いました。
結果は以下でごらんいただけます。 噴水の水が弾ける様子や、後ろに見える建物の鮮鋭感、右上の樹木の再現度などに注目してみると差がよくわかると思います。
CyberLink PowerDirector 8の「TrueTheater」を試す(元の動画) (YouTube)
CyberLink PowerDirector 8の「TrueTheater」を試す(アップスケールのみ) (YouTube)
CyberLink PowerDirector 8の「TrueTheater」を試す(処理済み) (YouTube)
元の動画をそのままHD解像度で拡大再生すると(プレーヤーにもよりますが)細かい粗がたくさん見えてしまい、お世辞にも画質が良いとは言えません。その点、2番目のPowerDirectorでアップスケールしたものは、HDでもそれなりに見れるようになっています。さらにTrueTheater HDを適用した動画は、コントラストと輪郭が抽出され、パッと見元気のよい、一般受けしそうな画質になりました。反面、コントラストを強調するあまり、画面右上の樹木の部分が黒つぶれしているのも事実ですね。このあたりは効果の強さを調整しながら最適値を出していく必要があるのでしょう。
今回はPowerDirector 8が持つ高画質化技術「TrueTheater Technology」のうち、ぼやけた映像をはっきりさせる「TrueTheater HD」の効果を検証しました。結果、SD解像度の動画にTrueTheater HDを適用することで輪郭やコントラストが強調されることが確認できました。ただし、最適な効果の強さは手動で調整する必要があります。初心者が簡単に使うことを考えると、「もうこの設定でバッチリよ!」的な自動調整機能が欲しいところですが、そのへんは次バージョンに期待したいところです。