SoftBankに続きdocomoも海外パケット定額


海外パケット定額サービス「海外パケ・ホーダイ」の提供開始 (docomo)

SoftBankの「海外パケットし放題」に追随する形で、docomoが海外パケット定額サービス「海外パケ・ホーダイ」を発表しました。

まず料金ですが、上がSoftBank、下がdocomoの料金グラフです。日額が上限1,980円から2,980円に上がる条件が、SoftBankが「動画などを利用した場合」と曖昧(というか詳細はまだ決まっていない)に対して、docomoは「20万パケット以上で定額料が上がり20.5万パケットで再び2,980円の定額になる」ということで条件がより明確になっています。キャンペーン期間中はどちらも日額1,480円ですが、docomoの方がSoftBankより3ヶ月早くキャンペーンが終了します(docomo:2011年3月31日まで、SoftBank:2011年6月30日まで)。

overseas_flatrate_SoftBank[3]

overseas_flatrate_docomo

定額対象となる海外事業者を、SoftBankとdocomoの両者の発表から抜き出して比べてみました。やはりvodafoneの遺産というか、国際ローミングに関してはSoftBankのほうが強い感じです。特にvodafoneの勢力圏であるヨーロッパでの差が大きいですね。唯一オーストリアはdocomoだけが対応キャリアを持っています。アジア圏は両者とも十分なローミング先を確保しています。

国・地域 定額対象事業者名
SoftBank docomo
北米 アメリカ AT&T AT&T/Cingular
アラスカ AT&T AT&T/Cingular
バージン諸島
(アメリカ領)
AT&T AT&T/Cingular
ハワイ AT&T AT&T/Cingular
プエルトリコ AT&T AT&T/Cingular
オセアニア オーストラリア Vodafone Australia Optus
H3G Australia
グアム Pulse Mobile
ニュージーランド Vodafone
New Zealand
東アジア・
東南アジア
インド Aircel CellOne・
DOLPHIN
インドネシア XL INDOSAT
韓国 SK Telecom KT/KTF
シンガポール SingTel STARHUB
タイ AIS TRUE
台湾 Taiwan Moble FET
VIBO
Chunghwa Telecom
中国 China Unicom UNICOM/
CU-GSM
フィリピン Globe Telecom SMART
香港 CSL 3(2G)・3HK
マレーシア Celcom
ヨーロッパ アイルランド Vodafone Ireland O2-IRL
アゾレス諸島 Vodafone Portugal
アルバニア Vodafone Albania
イギリス Vodafone U.K. O2-UK
イタリア Vodafone Omnitel
オーストリア TMA
オランダ Vodafone Netherlands
ギリシャ Vodafone Greece
サンマリノ Vodafone Omnitel
スペイン Vodafone Spain movistar
チェコ Vodafone Czech O2-CZ/ET-CZ
ドイツ Vodafone D2 TMO D
トルコ Vodafone Telsim
バチカン Vodafone Omnitel
ハンガリー Vodafone Hungary
フランス SFR BYTEL
ポルトガル Vodafone Portugal
マディラ諸島 Vodafone Portugal
マルタ Vodafone Malta
モナコ SFR BYTEL
ルーマニア Vodafone Romania
アフリカ エジプト Vodafone Egypt
カナリア諸島 Vodafone Spain movistar

ここまで見るとdocomoがちょっと劣勢な感じですが、docomoが絶対的に優位に立つ点があります。docomoの海外パケ・ホーダイは、PCからのデータ通信もその対象範囲に入ります。海外でデータ通信をしたい人にとってはとても嬉しいサービスですね。というかdocomo大丈夫か? SoftBankは対抗値下げするでしょうか?

今まで国際ローミングの通信料金は「青天井でぼったくり」な印象がありましたが、SoftBankが一石を投じ、docomoが応じたことで、一気に現実的な利用料金になってきました。通話料金の低廉化も検討して欲しいところです。また、auとEMOBILEの対抗策も期待したいですね。

4 thoughts on “SoftBankに続きdocomoも海外パケット定額

  1. ドコモ7777

    海外パケット定額
    まぁ自分は海外行かないから関係ないやという人もいるかもですが
    ドコモユーザーはSoftBankサンのお陰でdocomoサンの料金が下がってると感謝しないと、、なのかも知れませんね
    SoftBankサンはiPhone売りまくってパケット定額を継続維持できるのか、基地局を増やしてく設備投資にお金がかかるのに..とか
    SIMロック解除せざるを得ない事になれば、iPhoneユーザーを、だいぶdocomoに取られちゃうかとか
    色々と思ったりもしますが
    「損しても正しき義を成す」..との孫サンは「電波エリアの改善は、私の今年の最重点事項。…命をかける決意です。」と仰っておられますね

    ところで、ハゲホーダイ・禿割つうのはどうなるのでしょうかね(笑)毎日定期的に頭髪を写メしてハゲ率測定で割引率を判断とか..私は最近、前髪が少なくなりつつあるので有り難いかもです(笑)

    「技術力がなく よそから持ってきたものだけで商売をしている…それもずっとやっていれば1つの才能」と、孫サンは仰っておられた?かと
    そうでしょうね、凄い才能だと私は思います
    私は私に能力がない分、能力のある人と友人になり助けられて生きています..まぁそれもずっとやっていれば1つの才能かな(笑)
    私の場合、依存?パラサイト?かも知れませんけれど(笑)
    「わたしは何も持たないようであるが、全てのものを持っている」
    (聖パウロ)

  2. えど 投稿作成者

    ドコモ7777さんコメントありがとうございます。

    SoftBankは確かにいろいろ危なっかしいこともやってますがw、確かに携帯電話業界に(サービス改善につながる)競争を引き起こしていますね。その点では私も素直に評価しています。

    よそから持ってきたものだけで商売をしているという話は、世界的に見ればむしろそのほうがスタンダードで、携帯電話キャリアは機器ベンダーから機器を購入してサービスしています。docomoほど大規模なR&Dを持っている携帯電話会社はそうはないのでは。その意味で「よそから持ってきたものだけで商売をする」SoftBankは、それはそれでありかと。そればっかりでも困りますが…。

  3. keichan

    ソフトバンクは端末の質が落ちるので、ローミングエリアが広かろうが海外で持つには不安でしょうね。
    とくにソフトバンクのパナソニック機器に関する多数の不具合報告を見る限り、できるだけ原価を削ることにばかり意識が向いていると言わざるを得ません。
    また、修理代も他社より高額ですしね。

    それからイーモバイルの対抗策なんて会社の規模や歴史も違うわけだし、実際には他社を揺るがすほどのことは余裕がなく難しいのでは?
    イーモバイルの海外ローミングも徐々に拡げているようですが、まずは国内の充実のほうに重きを置く気がします。

  4. えど 投稿作成者

    keichanさんコメントありがとうございます。

    個人的にSoftBankを使うならば端末はSH一択だと思っています。N/Pはどうしてもdocomoの二番煎じ的な雰囲気になってしまい、不具合も少なくない印象です。あとSamsungはやはり癖があるのでお好きな人はどうぞという感じで。個人的には嫌いではないですけどね->Samsung。

    対抗策の件、EMOBILEは立ち位置を考えればそれほど求められないでしょうが、KDDIは類似サービスの提供が必要かなと思っています。もともと国際電話のKDDが混じっているわけですし。SoftBankとdocomoがやってKDDIがやらないわけにはいかないでしょう。

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