【実験】MNP回線は着信までの時間が非MNP回線より長いか?


携帯電話の番号ポータビリティ(MNP)は、同じ携帯電話番号を維持したまま別の電話会社に乗り換えができる仕組みですが、これを実現するために、

1)着信時に以前の電話会社から今の電話会社に着信を転送する「転送方式」
2)着信時に以前の電話会社への着信を一度切断して、今の電話会社に繋ぎ直す「リダイレクション方式」

のような処理が内部的には行われています。つまりどちらにしても、MNPで電話会社を変更した回線に着信する場合、一度は以前の電話会社方式に信号が飛ぶということで、転送なりリダイレクションなりの処理を行う分だけ電話が着信するまでの時間が遅いのでは?というのが今回の実験の趣旨です。

実験方法は以下のとおりです。別の電話から当該の電話に電話をかけ、着信するまでの時間をストップウォッチで計測します。条件を出来る限り同じにするため、着信する端末は同一(P-09A)とし、MNPしていないdocomo回線と、SoftBankからdocomoにMNPした回線のSIMを差し替えて実験を行いました。また、MNPによる処理が発生していることを確実にするため、発信側の電話回線は着信側に関係している会社(docomo、SoftBank)ではない第三者の回線(au)としました。なお、携帯電話同士の通話の場合、MNPはリダイレクション方式で動作すると言われています。実験は各々5回行い、平均値で評価します。

実験結果は以下のとおりです。

  回線
試行 MNPなし
(docomo)
MNPあり
(SoftBank→docomo)
1 6.39 7.98
2 7.82 7.37
3 6.30 7.37
4 7.05 6.27
5 8.28 7.02
平均 7.17 7.20
(単位:秒)

数字だけを見るならばMNP回線の方が若干着信までの時間が長くなっていますが、これは誤差の範囲と見ていいでしょう。実験結果を見る限り、MNP回線と非MNP回線で、着信するまでの時間はほとんどないと言っていいのではないでしょうか。