【読書】マンガでわかるはじめての統合失調症


マンガでわかるはじめての統合失調症 (Amazon.co.jp)

紀伊国屋札幌本店では、コンピューター関連とココロ関係の本棚が結構近いところにあるんですね。で、今日(1/15)携帯電話関係の技術本を見たときに本当に偶然に通りがかってこの本と出会いました。

全編マンガになっており、「統合失調症」という病気について、その歴史、病態、治療方法、治療薬について非常に分かりやすく表現されています。この系の本にありがちな「読後に襲ってくる暗い気分」がない(少なくとも私はなかった)ので、統合失調症との縁がない人にとっても読みやすいのかなと思います。

また本の中では統合失調症の体験談が3例紹介されており、実際どういう状態になるのかがよくわかるようになっています。もちろん体験談なので、語られる症状が全ての人に同じように発生するわけではないのですが、やはり実際に起きた事例の説得力というのは凄まじいわけで。あ、でも幸いにしてどの事例も結構希望を持たせるような感じになっているので、それほど後味は悪くないです。

#後味の悪さなら「秒速5センチメートル」の方がよっぽど悪いわけで…w

個人的なことを言ってしまえば、私にとって最も身近な愛する人である妻がこの病気を持っています。なのでこの病気のことは人より深く理解しているつもりですが、それでも本人が症状をどのように感じ認知するかという情報を、この本は非常にリアルに与えてくれました。この手の病気の症状は外から見ても理解しづらく、また医学書などに書かれた説明を読んでも実態をイメージしづらいことがあるので、マンガで説明するというのはイロモノではなく本流として「アリ」なのではと思います。

患者さん本人にとっては「自分に起こっていることをより深く理解するため」、家族など周りの人にとっては「大事な人を病気を含めて理解し愛するため」、非常にオススメできる本だと感じました。

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【余談】
「薬の擬人化」というジャンルを初めて知りましたw。セロクエルたんハァハァw。ルーランたんハァハァw。

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