携帯電話の電磁波はやはりガンを引き起こす!? WHOが見解


限定的ながらがん危険性も WHO組織初指摘 (MSN産経ニュース)
「慎重に受け止める」総務省や携帯電話各社 WHOの調査結果 (MSN産経ニュース)

今日1日このニュースをウォッチしていましたが、ようやくある程度まとまった情報が見えてきました。WHOが携帯電話の電磁波にガンの発生リスクが有ると発表した件です。

現状、ガン発生のメカニズムが明らかにされたわけではなく、また具体的な数値(どれだけ電磁波被曝すればどれだけリスクがあるのか)も示されていません。またこの問題は携帯電話の方式や使用帯域を明らかにした上で議論する必要があると思っています(900MHz帯で最大出力2WのGSMなのか、2GHz帯で最大出力0.25WのW-CDMAなのかは結果におおいに影響するように思います)が、その辺の情報もクリアになっていません。ぶっちゃけ、今回の発表は「なんだか分からないけど危険らしい」ということしか言っておらず、利用者の不安は増大されるばかりです。もしこの発表だけで済ませてしまうならば、本件に関わった科学者は(科学を行使し成果を広く頒布する責任を持つものとして)なんと無責任なんだろうと思ってしまいます。

幸い、調査結果に対する総合的な評価は7月に公表されるということで、その時にはそのへんの調査条件なども明らかにされるでしょう。詳細情報を受けての専門家の評価を待ちたいところです。

個人的には今回の話を受けてWILLCOMがどう動くかに興味があります。もともと電磁波が少ないことを売りにしていたWILLCOM、普通に考えれば今が携帯電話の鼻をあかす千載一遇の機会ですが、言うまでもなく今や携帯電話が主力事業となったSoftBankの傘下に入ったWILLCOMにそれができるかどうか。もし今回の件を正面から訴えてPHS拡販に動くならば、ある意味SoftBankを見直すのですが…さあどうする宮内氏?

2 thoughts on “携帯電話の電磁波はやはりガンを引き起こす!? WHOが見解

  1. ラテ

    この問題って随分前から取り沙汰されてますけど、なにか統一見解の明確なものが示されてないんですよね。
    その段階で報道されると不安だけ残ります。
    まぁ発表を待つしかないですね。
    それからワイヤレスジャパンに先日行ってきたんですけど、環境や健康・医療といった分野にこれから携帯電話の役割は大きいと思います。

  2. えど 投稿作成者

    ラテさん>

    結局だれも本当のところは分かっておらず、疫学的なデータをいろいろいじって「害がある」「いやない」と言い合っているというのが現状なのではないでしょうか。

    元記事に追記するなら、電磁波のエネルギーは距離の2乗に反比例して減衰する(距離が2倍なら1/4になる)ので、気になる人はちょっと携帯電話を頭から離すだけで効果は絶大です。害を恐れるにしても正しい知識を持って恐れたいなあと。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.