“プラチナバンド”900MHz帯はソフトバンクへ、電監審が答申 (Impress)
もう1つの“プラチナバンド”700MHz帯の開設計画指針案を公表 (Impress)
800MHz帯近傍の電波は到達性・浸透性に優れるということで携帯電話に使いやすい「プラチナバンド」と言われています。今回新たに割り当てられる900MHz帯(計15MHz×2)は1社の枠に対して携帯電話事業者4社が揃って申請したことから、その行方が注目されていました。
本日(2/29)行われた電波監理審議会において審査が行われ、900MHz帯の1枠をソフトバンクモバイルに割り当てるのが適当と判断されました。手続きはまだありますが、実質上SoftBankに割り当てが決定したことになります。
SoftBankはこれを受けて、今年7月にも5MHz×2の帯域幅で3G(HSPA)でのサービスを開始する予定。iPhoneなどすでにこの帯域に対応している端末が流通していますが、これらの端末が合法的に900MHz帯で通信できるようになるには技術基準適合証明(いわゆる技適)の取りなおしが必要になります。まあそのくらいのことはSoftBankはやるでしょうから、既存iPhoneユーザーはあまり心配しなくていいのでは。残り10MHz×2については2014年7月を目処にLTEで使用する予定。
SoftBankは事あるごとに「800MHz帯がないから」と言っていました。意地悪な言い方をすれば、これでもうその言い訳は通用しないということになります。プラチナバンドの名にふさわしいエリアやサービスを作り上げて行って欲しいところです。間違っても「900MHz帯は800MHz帯より周波数が高いから」とか言わないようにw。
さて「プラチナバンド」の割り当ては900MHz帯だけではありません。700MHz帯の割り当てについても方針が示されています。今年夏を目処に10MHz×2を3枠確保し、3事業者に割り当てるとのこと。現実的には今回選にもれたdocomo、KDDI、EMOBILEへの割り当てを意図した施策と見えます。電波オークション導入前最後の割り当てと見られる今回の割り当ては、結果として4社仲良く(?)割り当てを受けるということになりそうです。