週刊アスキーの「Adera」レビュー記事を読みながら、アプリレビュー記事を書く難しさを考える


Adera (Windows ストア)

「Adera」は、画面をタッチしてアイテムを探したりパズルを解いたりして進めていくアドベンチャーゲームで、Windows ストア アプリ(いわゆるModernとかMetroとか呼ばれる環境)として提供されています。

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で、今回話題にしたいのはこのゲームそのものではなく、週刊アスキー(2013年5月7日・14日合併号)「ウィンドウズ8探偵団」(記述は目次に準拠)に掲載されたこのゲームのレビュー。特に問題となるのはこの一節。

海外ゲームのようなビジュアルですが、もちろんUIは日本語です。

実はこのAdera、無料で遊べるエピソード1は完全に日本語ローカライズされていますが、課金して購入するエピソード2以降はローカライズが不完全になり、特にエピソード3以降は現状(4/25現在)、音声は英語、画面表示はドイツ語というカオスな状態になります。Windows ストアのレビューでもその点が指摘されまくりの状態です。無料版においてローカライズされているものが、課金して購入した追加エピソードがローカライズされていなければそりゃ怒りますよね。

つまりこの記事を書いたライターは、無料で遊べるエピソード1しか試しておらず、かつWindows ストアのレビューには目を通していない可能性が高いわけです。

ゲーム系のレビューを行うにあたっては、ゲームのすべてを試すことは時間的に現実的ではなく、最初だけを試して評価することは仕方がない面があると思われます。ただそれは「一部を見て全体を評価する」行為であり、見ていない部分によって評価がぶれるリスクを抱えていることと、そのリスクを最小化するための努力を常に怠ってはならないことは、物書きとしてはいつも意識しておかなければいけないことと思われます。

私もS-MAXやこのブログで物書きをすることがあり、常に気を付けなければいけないなと思った次第。

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余談ですがこの「Adera」、妻が非常に楽しんでいます。妻は英語の他にドイツ語も理解できるため、辞書を引きながらゲームを進めることができる様子。その様子を横から見ている限り、このゲームは画面に何が書いてあるかわからないと全く進めることができませんw。英語ならいざ知らずドイツ語だと本当にお手上げですww。

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