アスキークラウド 2014年 05月号 [雑誌] (Amazon.co.jp)
今まで読んだことなかったのですが、カフェのお供としての適度な厚み(厚すぎない)と挑戦的な見出しにひかれて購入。
「インターネットも終わってた」はパソコン、WebブラウザによるWeb検索といった従来の利用法が、スマホ、アプリ、アプリストアの検索といった利用法に変わりつつあるという意味。終わってたといいたいのは、通信インフラとしてのインターネットではなく、俗に言う「インターネットする」という意味のインターネットですかね。
「スマホの進化に追い付けないウェブ技術」ではHTML5の話題。一時期「すべてのアプリプラットフォームがHTML5に置き換わる」勢いだったのが、パフォーマンスの問題でネイティブ実装に押されているという概要。適材適所で使えばいいじゃないという感想は卑怯ですかね。
「グーグルファイバー テレビ殺しのシナリオ」はインターネットプロバイダーの中立性と「Google Fiber」にまつわるGoogleの動きを紹介。内容そのものはまあわかるのですが、文中の「国内の通信料金はここ数年で急落している」からの下りには苦笑。「固定回線が6,000円程度」はまあいいとして、「スマホのパケット定額プランが月額4,000円程度」いやいやパケット定額だけで5,000円、使えるようにするには7,000円程度かかりますよ? 「MVNOは月額980円程度」はデータ量や速度制限の話を記述せず、「公衆無線LANサービスは月額300円程度、無料のものもある」は比べる条件がアンフェアかと(公衆無線LANだけでやっていけるわけでもないでしょう)。Googleが無料で通信インフラを提供するという結論に持っていくためのこじつけに見えます。
いったい誰向けの雑誌なのでしょうかね? なんとなくIT企業の経営層向けなのかなと感じました。全体の大まかな方向性が知りたいという向きには適切ですが、詳細資料では決してない感じ。東洋経済とかのIT版な感じ?