楽天モバイル(MNO)で通話無料・SMS無料にするためには、端末の電話・SMS機能を直接使うのではなく「Rakuten Link」というアプリを利用する必要があります。このアプリ、音声通話の着信やSMSの受信にいろいろと癖があるので、状況をまとめてみました。
【音声着信】
携帯電話から楽天モバイルに電話をかけるとLinkで着信しますが、固定電話やIP電話からかけるとLinkではなく、端末本体の電話で着信します。この場合はどちらも着信なので通話料はかかりませんが、端末本体の電話で着信後、折り返しの電話をそのままLinkでなく端末本体の電話でしてしまうと、無料通話にならない点は注意が必要です。面白いのは、端末本体の電話で着信した後、Linkにもその履歴が反映されるところです。そのため、Linkの履歴から折り返し電話すれば無料のメリットを享受できます。
【SMS】
こちらも携帯電話から送信されたSMSはLinkで受信しますが、サービスが自動的に送信してくるSMSは端末本体で受信することもあります。このあたりの挙動を調べるため、インターネットからSMSを送信できるサービスでいくつか試してみました。
1)Twilio
Twilioは、電話やSMSをWebページなどに組み込むための機能を提供するサービスです。Twilioを利用して楽天モバイルにSMSを送信すると、Androidでは(Linkではなく)端末のメッセージアプリで、iOSではLinkで受信します。
2)Amazon SNS
Amazon SNS(Simple Notification Service)は、プッシュ通知などを送信するAmazon AWSのサービスで、SMSの送信にも対応しています。Amazon SNSから送信するSMSは、Twilio同様、Androidでは端末のメッセージアプリで、iOSではLinkで受信します。
Rakuten Linkの音声通話着信・SMS受信についてまとめてみました。着信や受信がRakuten Linkと端末本体のどちらで行われる場合もあるため、動作原理を知らない人には混乱のもとかもしれません。iOSとAndroidで挙動が違う場合があるのもよくわからない感じです。いっそLinkしか使えないほうがわかりやすい気もするのですが。