6/12に行われたTwitter API v1.0の廃止およびv1.1への完全移行に伴い、複数のTwitter対応アプリが使えなくなっているようです。Android向けTwitterクライアント「twicca」は、アプリ本体こそv1.1に対応しているものの、Twitpicにアップロードするための「twitpic プラグイン for twicca」がv1.1への対応を完了していないようで、現状このプラグインを使っての画像アップロードが機能していません。緊急避難的に拙作「twicca マルチ画像プラグイン」を使っていただいているユーザー様もいらっしゃるようです。
さて、そのようなユーザー様からと思われるコメントを当ブログにいただきました。
今までマルチアカウントでTwipicへのアップロードに使用しており、Twipic上の各々のアカウント先に問題無く保存されていたのですが、最近になって、どのアカウントから投稿してもTwipic上の一つのアカウント先にしかアップロードされなくなってしまいました。
原因がどこによるものかが判断できなかったのですが、とても今まで便利でなくてはならないツールとして使わせて頂いていたので、もし不具合の対応をして頂けるのであれば、と思いましてコメントを付けさせて頂きました。
まず「twicca マルチ画像プラグイン」の現状仕様としてマルチアカウントには対応していません。上記ユーザー様は「今まで~Twipic上の各々のアカウント先に問題無く保存されていた」とおっしゃっておりますが、マルチ画像プラグインの仕様上そのような挙動にはなりえないので、おそらく「twitpic プラグイン for twicca」のほうを使っていらしたのではないかと思います。
なぜ「そのような挙動にはなりえない」のかというと、twiccaプラグインの仕様上、プラグインはtwicca本体の(マルチアカウントを含む)アカウント情報にアクセスできないからです。技術者向けのドキュメントを以下に示します。
メディアアップロードアクション (twicca)
twicca本体でアップロードの操作が行われたとき、プラグインはtwicca本体からツイート本文とスクリーンネーム、緯度・経度、返信先を受け取ります。一方アップロード完了後、プラグインはtwicca本体にアップロードされたファイルのURLを返します。この流れの中で、プラグインはtwicca本体からアカウント認証情報をもらうことができません。そのため苦肉の策として、マルチ画像プラグインではプラグイン側でtwicca本体とは別にアカウント認証を行っているわけです。
「じゃあtwitpicプラグインやyfrogプラグインはどうなのさ」という話題になりますが、これらはtwicca本体の作者様が作成したプラグインなので、何らかの非公開APIをもってtwicca本体のアカウントをプラグイン側に渡していると推測されます。全く関連のない野良開発者の私が真似できる方法でないことはご理解いただきたく存じます。
というわけで、マルチ画像プラグインで提供できるユーザー体験には限界があるので、twicca作者様がtwitpicプラグインをv1.1対応してくれないかなあとか思ったり(お前が言うなw)。